台湾人が転職を検討する際、より高い給与を求めていると思われがちですが、実際は企業体制や
人事制度、人間関係等の不満が積み重なり、転職に至るケースが多いです。
パソナ台湾では、登録人材に対して休職に関するアンケートを実施しています。
2022、2023年のアンケート結果から人材が求職時に重視するポイントを紹介します。
(1) 転職理由は何ですか。(複数回答)
1位 62% 現職以上のポジション、年収でのオファーをもらったため。
2位 52% 現職で昇格がなく、キャリアパスが見えない。
3位 50% 現職の企業、事業に将来性を感じられない。
4位 46% 現職の不完全な人事制度とマネジメント。
(2) なぜ在台湾日系企業で働きたいですか?日系企業の魅力は何ですか。(複数回答)
1位 59% 安定的経営。安易なリストラや解雇をしない。
2位 44% 賃金や福利厚生が比較的良い。
3位 35% 社員研修が整っている。
(3) 求職時に重視するポイント
・前職より高い給与条件と福利厚生の充実性。
・毎年の定期昇給の有無。
・人事制度が完備され、それが確実に執行されていること。
・明確な企業目標があり、安定した発展成長が見込めること。
・業務内容が自分の専門知識や今までの経験を生かせること。
採用面接においては、企業が求職者の求めを理解し、それを如何に満たすことができるのか
アピールすることが大切です。日系企業の強みである安定的かつ堅実な経営姿勢を示しつつ、
人事制度、福利制度、社員研修が整っていることが、優秀人材の確保や、
既存社員の満足度向上に繋がります。