台湾の社会保険の1つである労工保険には、”老年給付”という給付項目があります。
定年退職が近い労働者や、以下の条件に当てはまる労働者は、労工保険の老年給付金を受け取ることができ、台湾に居住する外国人も対象になります。
老年給付金の受給方法は3種類あり、いずれかの条件に合うもので、受給金額が大きいものを1つ選択可能です。給付条件は変更されることがあるため、現時点(2024.3)の情報としてご参考ください。
老年給付金の種類 |
給付方法 |
受給条件 | |
(1) | 老年年金給付 |
月次給付 |
1. 保険加入年数が満15年で、満64歳(年齢は毎年調整)に達した者。 2. 危険を伴い、体力を消耗する特殊な業務に満15年従事し、年齢が満55歲に達した者。 3. 保険加入年数は15年未満だが、国民年金加入年数を合計すると満15年の場合、満65歳に達した者。 |
(2) | 老年一時金給付 |
一括給付 |
保険加入年数が合計15年未満で、満64歳(年齢は毎年調整)に達した者。 |
(3) |
一括老年金給付 2008年12月31日以前に労工保険に加入していた者 |
一括給付 |
1. 保険加入年数が満1年あり、満60歳、または女性被保険者で満55歳に達した者。 2. 保険加入年数が満15年で、満55歳に達した者。 3. 同一企業における保険加入年数が満25年に達した者。 4. 保険加入年数が満25年で、満50歳に達した者。 5. 危険を伴い、体力を消耗する特殊な業務に満5年従事し、年齢が満55歲に達した者。 6. 軍人保険、公務員保険に移行し、労工保険条例第76条規定に該当する退職者。 |
受給資格の有無や受給金額を確認する際は、オフィシャルサイト(労工保険局)もご参考下さい。