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リファレンスチェック

2024-09-10 00:00:00

人事労務コラム

リファレンスチェックは、中途採用選考時に行う応募者に関する調査です。
応募者の前職での実績や職能につき前職の雇用者や社員に確認をするのが一般的です。
元々は外資系企業で導入されていましたが、現在では、日系企業の幹部等、ハイレベルクラスのポジションや会計職の選考時に取り入れられています。リファレンスチェックとは何か、実施するメリットや具体的な実施方法を解説します。

 

■リファレンスチェックのメリット
・採用ミスマッチの軽減
⁠一緒に働いたことのある第三者から応募者の働きぶりを聞くことで、求めている人物像と合致しているか、企業の文化やチームに適合するかどうかをより高精度で判断できるため、ミスマッチの軽減に繋がります。

 

・コーポレートガバナンスの強化
過去に不正や不祥事を起こしたことがないか、一緒に働いた第三者に確認することで、コンプライアンスリスクを未然に防ぐことができます。

 

■誰が行うか
採用を検討中の企業が直接実施可能です。弊社でも有料のリファレンスチェック代行サービスがあります。

 

■質問内容
勤務態度・人物像・スキル面に関し質問します。
質問例:
・職能(リーダーシップ、専門知識、コミュニケーション力、意欲等)
・主な実績、特別な功績
・業務内容
・職場での人間関係
・もし機会があれば、応募者を再び雇用したいと思うか。その理由。

 

■実施するタイミング
多くは内定を出す直前の最終チェックとして実施する傾向にあります。

 

■リファレンスチェックの流れ
1.応募者にリファレンスチェックの説明をし、承諾を得る
 個人情報保護法の観点から応募者の同意が必須です。同意を得ることで、応募者と企業間で起こり得るトラブルを回避できます。
2.過去の職場の推薦者名と連絡先を教えてもらう
 より多くの情報を取得するために、応募者の働きぶりや人物像をよく知る上司・同僚・部下か2人以上取得するケースが多い
 です。また、在籍中の方は転職活動を職場に知られたくないため、リファレンスチェックの対象は前職となることがあります。
3.推薦者と日程調整を行う
4.インタビュー実施
 実施手段は電話やメール、郵送、Web上等が一般的です。

 

このように、主観的な情報と、第三者の客観的な情報を併用できるリファレンスチェックを通して、応募者に対する理解を深めることが可能です。有効な採用活動の一環としてご参考ください。