HR Information System

2025年企業が採用したい学生の出身大学ランキング

2025-07-08 00:00:00

近期HR資訊

台湾のビジネス雑誌『Cheers』は、2025年2月に、大企業2,000社の人事担当者の視点から、採用した「学生の主要能力」ついて尋ねた結果を基に大学ランキングを発表しています。

 

首位は台南市にある国立成功大学が3年連続でトップにランクインし、2位は国立台湾大学、3位国立清華大学、4位国立陽明交通大学、5位国立政治大学という結果になりました。
このランキングは以下9項目の能力指標を基に評価しています。
「専門知識とスキル」「国際的視点と外国語スキル」「学習意欲と柔軟性」「高いストレス耐性と安定性」「独創性」「対人コミュニケーション能力とチームワーク」「問題解決への適応力」「革新的能力」「デジタルツール応用スキル」

 

いずれも台湾の名門校ですので、各大学の特徴をご参照ください。

 

1位:国立成功大学
台湾南部の名門校です。過去10年間で7回首位に立っており、上記能力指標の中でも「対人コミュニケーション能力とチームワーク」「学習意欲と強い柔軟性」「高いストレス耐性と安定性」「問題解決への適応力」が他大学を上回り、いずれも1位となりました。
2021年には政府・企業と共同で急速に発展する新興応用分野に対応する為「重点科学技術研究学院」を設置しました。開所式には当時の台湾総統も出席し、半導体重点産業に必要な研究開発人材の育成にも力を入れています。産業界から高い評価を受けており2024年には産学連携の件数と規模は過去最高記録に達しています。

 

2位:国立台湾大学
日本統治時代、1928年に「台北帝国大学」として創立され、第二次世界大戦収束後、1945年に現在の「国立台湾大学」に改名されました。
英国の大学評価機関が発表した2025年版の世界大学ランキングでも台湾の大学として唯一トップ100(68位)にランクインしています。
現在17学部61学科、他に152の研究機関を有し生徒数は3万人を超えていて、台湾最高の学府とされている大学です。
学術分野、学科数において台湾国内最高となっています。

 

3位:国立清華大学
新竹市に位置する台湾を代表する国立総合大学の一つです。
理工系を中心に、教育、芸術、人文社会、生命科学、経営管理等、多岐にわたる分野で優れた教育と研究を行っています。台湾出身者として初めてノーベル賞(1986年ノーベル化学賞)を受賞した化学者の出身大学でもあります。「台湾のシリコンバレー」とも呼ばれる新竹サイエンスパークのすぐ隣にありTSMC(世界最大の半導体製造企業)やMediaTek等台湾の先端テクノロジー企業が集まっており、産学連携が非常に密接です。

 

4位:国立陽明交通大学
2021年に「生物医学分野の陽明大学(台北市北投区)」と「電子通信分野の交通大学(新竹市)」が合併して誕生した研究型総合大学です。
陽明キャンパスでは 「医学・歯学・薬学・看護・公衆衛生」等、医療系の学部・研究科が集結、特に医師・歯科医師・薬剤師・看護師の育成機関として高評価であり、台湾衛生福利部や台北栄民総医院との協働で医療技術・地域医療を実践しています。
交通キャンパスは、理工系・情報通信技術(ICT)分野の拠点として知られています。特に半導体、光電(オプトエレクトロニクス)、AI、量子コンピューティング、ロボティクス等で台湾国内トップレベル、新竹サイエンスパークに隣接し、インターン・研究連携・起業支援が盛んに行われています。

 

5位:国立政治大学
台北市の南端に位置する文山区にあり人文社会系、国際関係、商学、メディア等の分野で高く評価されている名門大学です
政治大学の前身は1927年に中国・南京に設立された中国国民党中央政治学校として、国民政府の高級官僚・外交官の養成を目的としていました。台湾移転後もその伝統が継承され、外交系・政治系公務員の育成の中枢的な役割を担い続けています。台湾唯一の外交学科もあり、いち早く国際化に取り組んだ大学です。