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企業が注目する研修テーマ3選

2025-01-07 00:00:00

近期HR資訊

2024年も沢山の企業の皆様に、パソナ台湾の研修をご受講いただきありがとうございました。
パソナ台湾では、階層別やテーマ別に多種多様な研修をご用意しています。
最近は、社員の多様性を尊重し、未来の働き方を考え、社員の成長をサポートする研修に注目が集まっています。
今回は、特に話題の3つの研修についてご紹介します。

 

1. コンプライアンス研修
近年、日本で企業のコンプライアンス対策が益々重要視される中、台湾でも昨年の「性別平等工作法」の法令改正を受けて、ハラスメント防止や職業環境の改善に注目した研修が強化されています。

 

主な研修内容:
・友好的な職場、ウェルビーイング
・ハラスメント防止
・就業差別
・日常管理(出欠勤、休暇、残業等)
・情報管理  等

 

社員がお互いを尊重し、誰もが平等に働ける環境づくりが企業に求められる今、コンプライアンスに配慮した研修を実施する重要性は一層増しており、社員の意識改革や職場の風土改善に寄与します。

 

2. 目標設定・評価者研修
社員の目標設定に対し、人事担当や経営層からご相談いただく課題は以下です。
・社員が立てた目標が会社の方針に沿っていない
・目標設定が形骸化している
・目標が曖昧、達成の可能性が低すぎる 等

 

社員意見調査を実施すると、必ずといっていいほど、評価者(上司)に対する不満の声があがります。
例えば、
・上司によって基準が異なる
・上司は部下のパフォーマンスに関心がない
・評価理由を説明できない、ごまかす  等

 

これらを解決するために以下のような研修が効果的です。
社員/被評価者向け研修:
・目標設定の仕組みと重要性の理解
SMART原則を使い明確な目標設定  等
  
※Specific(具体的に)、Measurable(測定可能な)、Achievable(達成可能な)、Relevant「関連性のある」、Time-bound(期限のある)

 

管理職/評価者向け研修:
・会社の方針に沿った目標設定の立て方と部下への指導
・部下のパフォーマンスを把握する方法
・部下への効果的なフィードバック方法

 

制度構築や社員意見調査をきっかけに社員の不満が表面化されたことで、研修を通して課題解決に取り組むことができます。

 

3. キャリア形成研修
社員に「キャリア形成とは?」という質問を投げかけると、多くの社員が「昇格」「昇進」と答えるでしょう。
また海外拠点は、日本人社員が多く管理職に就いていて、ナショナルスタッフは昇進の機会が限られ、キャリアは積めないと考える社員もいます。
企業は、社員に専門的なキャリアを深め職位を上げるほかに、仕事を通して自己成長する道筋があることを理解してもらわなければなりません。
例えば、既存のスキルや知識を深め広げる、新しい分野や職務を試すことによって、自分の適性や興味を見つける、ジョブローテーションにより俯瞰的に会社全体の業務内容や経営環境を知る等、多角的な視点でキャリアを築くことができるということです。

 

自己成長、キャリア形成に必要な力を養う研修:
・自己理解
・目標設定と進捗管理
・課題発見、解決力、実行力
・キャリア分析(自分の経験やスキルの整理)
・変化への適応力 等

 

時代の変化とともに、会社が社員を選ぶのではなく、お互いが選び選ばれる関係に変わってきています。
会社は社員のキャリア形成を支援し、社員の働きがいや働きやすさを高めることが益々求められます。
一方、社員も仕事とプライベートの両立を大事にしつつ、自らのキャリアを考えなければなりません。

 

ここまで3つの研修テーマをご紹介しました。これらは企業の成長を支える重要な要素です。是非、来年度の研修を計画する際のご参考になれば幸いです。